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増山たづ子 徳山村 写真全記録

感動した写真集の紹介です。
増山たづ子 徳山村 写真全記録



お気に入りというより、私にとって写真の教科書です。

写真集や写真展など、作品として人に見てもらう場合、何が重要か、この本がすべてを語ってくれているように思います。

写真を撮る場合、一般的に自分が気になったものを主役として、後ろに背景があり、見栄えのいい感じの写真を目指します。
ほとんどの人は、そのことを意識して写真を撮っていると思います。

この写真集では基本的に、主役は村で暮らす人々、背景は村の風景です。
一枚一枚、村人の生活が写し出されています。

ここまでなら、よくある写真だと思います。
しかし、人を感動させるためには、その先、あと一歩、二歩が欲しいところです。
「いい写真ですね」で終わってしまわないためには、何が必要か。

そこで重要なのは、被写体と撮影者の背景ではないかと思います。

この写真集では、被写体である徳山村の背景は、これからダム工事がはじまり、村がダムの底に沈んでいくという背景があります。

それを記録しておかなければならないと立ち上がったのは、その村のおばあちゃんです。
60歳を超えた増山たづ子さんは、それまでカメラを持ったことはなく、近所のカメラ屋さんに勧められてカメラを手にします。
そして、村が消えてしまう以外にもう一つ撮らなければならない明確な理由がありました。
それは、戦争に行って行方不明になった旦那さんが、戻ってきたときに村の様子を見せるためです。

そして写真を撮り始めて10年、ダム建設工事が進み、村は消えていきます。
その間、撮影した数は10万カット、今と違ってフィルムですから時間もお金もかかります。
しかも撮影させてもらった人に一枚一枚手渡しでプレゼントしていたそうなので、すごい話です。
そしてできあがったアルバムは600冊。
単純計算して一週間で一冊のペースです。
果たして今、家庭にアルバムは一冊でもあるでしょうか。

この被写体と撮影者の背景だけで、写真を見なくても感動します。
これが重要だと思います。

しかも、写真集に入っている写真を見ると、本当にみんな生き生きしていて、増山たづ子さんだからこそ撮れる村人の写真であふれかえっています。
村の人々を愛情を込めて、日常をそのまま撮っているという感じです。

これは誰でも撮れそうで、実は撮れないものです。
特に写真を長くやっている人ほど、写真に関しての知識が邪魔をしてしまいます。
これができたのは、60歳を過ぎてはじめてカメラを持ったおばあちゃんだからこそできたことだと思います。

検索すると何点か写真が見れますので、よろしければご覧ください。






しまなみサイクリング日和
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島いぬ
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しまなみライフ
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壁から見る日本の美



「生きている」ということ。
世の中に、丁寧であるとか、正確で上手は、ごまんとある。
しかしそれが「生きている」と感じられるかというと、これは別問題、
もっと言えば、努力では得られない別次元になるのだ。
つまり、その線が、見切りの速さ、角度の鋭さと切れ味の幾重にも積み重なった集合体となって、
美しさや命を感じさせるのである。
<ひりつく色 挟土秀平>


石やレンガの壁を火で焼いた石灰モルタルで積み上げるヨーロッパの壁はソースに似ている。
レンガも粘土を焼いたものであるから、最初から最後まで火に焼き、火を通したソースに例えることが出来る。
それにひきかえ、竹の木舞を組み、発酵した藁でねかした泥や海藻のりを入れた漆喰で塗り上げる日本の壁は、まさに醤油である。
発酵は、煮沸とはまさに無縁のもので、それは微生物の死を意味することである。
土を焼き殺すこともなく、発酵した藁や海藻のりが適度な水とともに自然に乾燥し、かたまるのを待つだけである。
われわれの塗り壁が生きて呼吸しているということの深い意味は、生の素材をできるかぎり生のまま活かして壁をつくるということに負っているのである。
<左官礼讃 小林澄夫>




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永遠に変わらないシンメトリーな美を目指す西欧と、自然に同化し変化を楽しむ日本の美。
壁から日本人の根っこの部分を、垣間見ることができます。







写真集「島いぬ え!? 私って犬だったの? 」

写真集「しまなみライフ」




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写真集「錦鯉」 吉村和敏



吉村和敏さんの写真集「錦鯉」

撮り方が絶妙で、色がきれい

みずみずしく、透明感がある

いろいろな角度から錦鯉を見れる

何しろ、錦鯉に目を向ける視点がすばらしいです。

そのまま、部屋のインテリアになります。

お気に入り写真集です。





写真集「島いぬ え!? 私って犬だったの? 」

写真集「しまなみライフ」




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撮影スタイル

修学旅行に行った先で、仲のいい生徒同士が撮った写真は最高にいいものです。


カメラをもつと、どうしてもその場には異質な感じになるところがありますが、
そんなことを感じさせない被写体と一体になったような写真が好きです。



梁丞佑さんは、そんな感覚で歌舞伎町を撮影しているような気がします。

溶け込んで、その場の空気になる

考えない、感じたまま撮る



歌舞伎町であろうが、田舎町であろうが、同じだと思います。






梁丞佑さん「新宿迷子」


お気に入りです。




写真集「島いぬ え!? 私って犬だったの? 」

写真集「しまなみライフ」




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お気に入り

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お気に入りの画集を撮影して、大きくプリント。

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写真集「島いぬ え!? 私って犬だったの? 」

写真集「しまなみライフ」



セバスチャン サルガド ワーカーズ

いつも見えるところに

「株式会社タイムカプセル社」

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舞台は瀬戸内海の島の中学校。
一気に吸い込まれました。


我が家の教科書がまた一冊増えました。




写真集「島いぬ え!? 私って犬だったの? 」

写真集「しまなみライフ」

ウイリアムクライン Paris + Klein



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ウイリアムクラインの写真集を見ると、写真に対する見方、考え方が変わります。





「ニューヨーク」「パリ」「東京」、かなりぶっ飛んでます。

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写真集「島いぬ え!? 私って犬だったの? 」

写真集「しまなみライフ」


お気に入りの一枚



ブルース・デビッドソン  OUTSIDE INSIDE   LOS ANGELES 1964



写真集「島いぬ え!? 私って犬だったの? 」

写真集「しまなみライフ」


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麦わら

  • Author:麦わら
  • しまなみ海道伯方島から、何気ない日常をお伝えしています。
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