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2014.12.26  和紙アワガミびざん 


和紙メーカーのアワガミの中にびざんという銘柄があります。アワガミの中でも最高峰に位置しています。

びざんは、手漉きの技法で作られた四方耳付きで、和紙本来の風合いを最大限に表現した和紙です。
紙自体が作品の一部、写真と紙が一体となって全体のバランスで作品を完成させていくような感じになります。

このあたり、他のプリント用紙とは全く別の路線を歩んでいるように思います。
光沢紙など一般的に、白から黒までの幅がどれぐらいあるか、いかに元データを忠実に再現するか、
というところに重点を置いて、写真データとプリント用紙が完全に分離して、
それぞれが別々に最高の力を出して作品を完成させていく感じです。

一方、和紙びざんは下の写真をご覧になるとわかると思いますが、
白っぽい空、そこにびざんの柔らかい凹凸の影が加わり空に厚みを増しています。



元データを忠実に再現すれば、こうはなりません。
作品をご覧になる人からすれば、撮影した写真そのままではないということになります。
このあたり、いかにも日本的なところで、あいまいさを生かし、全体のバランスを考えた作品作りになります。

こちらは、アワガミ様からいただいたものですが、同封されていた手紙の中に素晴らしい言葉を発見しました。
「今回展示しました受賞作品は、和紙にインクジェットプリントを施したものです。
時の流れや光の当たり方で写真にどのような変化が起こるのか、皆様のお手元で末永く見守っていただければ幸いです。」
春夏秋冬を楽しみ、葉が落ちるのも美としてとらえる日本人の感覚が、和紙にも反映されているように思います。

自然のものには全て神が宿っているという八百万の神思想が、日本の紙和紙に受け継がれているようにも感じます。

写真を通して地元の素晴らしさ、日本の素晴らしさを伝えるには、
和紙は重要な存在になると思います。



びざんの展示方法もいろいろありますが、今回はA1(841×594)のびざんを、
木製パネル(M25、803×530)にネオジウム磁石(10×1)で、貼り付けてみました。
磁石はA1サイズで6~10個ぐらいがいいと思います。

びざんは、厚みがあるので、裏打ちをしていません。

DSCF1205.jpg

DSCF1206.jpg

こうすることで、びざんがパネルから取り外すことができます。
びざんとパネルを固定すると、しっかりして安心ですが展示した後の保管のことを考えると大変です。
例えばA1作品100点あると、もう押入れには入らなくなります。

DSCF1207.jpg

びざん側は、HAKUBAの無酸性テープを使っています。
一般のテープを使うと、一か月で紙が変色することがあります。

DSCF1212.jpg



DSCF1217.jpg
こちらは、裏打ちして木枠を取り付けた状態。
びざんの耳(縁の部分)は、あえて紙の質感を出すために、10mmほどは裏打ちを施していません。
しっかりと固定されているので安心ですが、
移動の際、びざんの耳が折れ曲がることにも注意が必要です。

アワガミ和紙の中には、びざん以外にも面白い和紙があります。
和紙についていろいろなことが書かれていますので、よろしければ、HPをご覧ください。

アワガミファクトリー


DSCF1219.jpg



ここ3年ぐらいいろいろなところで展示させていただき、いろいろな額装、展示方法を試してきましたので、
これから少しずつご紹介していきたいと思います。


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