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娘の作文

「バイバイ」

もう、お父さんが船から下りて、家に帰ってきてから、1ヶ月がたった。
お父さんは、船のお仕事で3ヶ月、海に行ってしまう。
3ヶ月も海でお父さんだけがくらすというのは、わたしはいやだ。

お父さんが行ってしまう1時間前になった。
わたしは、かばんにハンカチを入れて、お父さんが帰ってきたときのおみやげも
かばんに入れた。

15分前、いよいよ車に乗った。
わたしは、心の中できめた。
「お父さんの前では、なかない!」
決めたことなんだから、ぜったい守る。

いよいよ、バスていにつき、3分前になった。
まだお父さんが行ってもないのに、むねがいたい。
がまんして、ハンカチを用意する。
ポケットに手を入れた。その手は、強くにぎっている。

いよいよ、バスが来た。
来たしゅんかんに、なみだが出る用意をしているようだ。
心の中で思った。
「じゅんびしなくてもいいのに・・・・・」

けど、お父さんの前では、なかない。
お父さんが、いよいよバスに乗りこんだ。
手をふっている間に、楽しかったことを思い出す。
おの道に行ったことや、こうようを見に行ったこと・・・・
思い出すたび、なみだがだんだんいっぱい用意を始める。

インターチェンジに行ったしゅんかんに、なみだが
フライングするように出てきた。
なきながら、今度は、お母さんの方へ行く。
お母さんの服に顔をうずめ、うじゃうじゃなく。
15分後、泣きながら思った。
「お父さん、よいお年を・・・・。」
と・・・・・。




地元のうしお(文集)1月28日号より





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