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2012.01.27  ロバート・キャパ写真集「戦争・平和・子どもたち」 


歴史に名を残す写真家たちも、たくさんの子どもの写真を撮っています。
ロバート・キャパ氏もそれを代表する一人です。
その写真は、普通の子どもの写真と違う点があります。

写真には、だいたい主役があって、そして背景があります。
子どもの写真の場合、主役は子ども、背景は公園になるかもしれません。
これは写真に写っている背景です。
ここまでは、普通の子ども写真です。

彼らの撮る子どもの写真には、この先があります。
子どもの写真について少し踏み込んでみます。

写真には、もう一つ、背景があります。
その写真自体の背景です。
どういう状況の中でその写真が撮られたか、ということです。

歴史に名を残す写真家はそのことが明確になっています。
子どもを撮る場合も、背景がきっちり存在しています。
先に背景を決めていると言ってもいいかもしれません。

世の中には、表と裏、光と闇、バランスをとって存在しています。
明るいところで明かりをつけてもわかりにくいものです。
闇が深ければ深いほど、光は輝きます。
もし、子どもを光とするなら、その光をより輝かすための闇は何か?背景は何か?

ロバート・キャパ氏は背景を戦争にしています。
戦争は世界の中でも深い深い闇です。

その闇の中で、輝く子どもを撮っています。
だから強烈な光になります。

土門拳氏は「筑豊のこどもたち」で、炭鉱で働く数万の労働者が失業し、
家族が苦しい生活をしていることを背景にしています。

この背景を決めることによって、写真の意味は大きく変わってきます。
人によって、そして時代によって、背景は変わってきます。
だからその時代にしか撮れない子どもの写真、
またその背景でしか撮れない子どもの写真があるわけです。



誰にでも、それぞれの背景があります。

私の場合、大切な家族と離れて、ほとんど海上で生活しているという背景があります。
だから一緒に過ごす僅かな時間が光り輝きます。
しかもその場所は、都会から離れた、小さな島です。だからこそ、感じる光があります。
病気になったからこそ、また死を覚悟したからこそ、感じる光もあります。

そして、その背景をもとに、自分の伝えたいメッセージは何か?

ロバートキャパ氏は、戦争を背景に、
子どもたちの未来のために、世界の平和を訴えています。

別の言い方をするなら、子どもは社会を映す鏡です。
子どもを通して社会を見ることによって、平面ではなく、
立体化して社会を見ることができます。

子ども越しに社会を見て、今の社会をどう思うか?
子ども越しに社会を見て、これからどうなって欲しいか?

これが子どもの写真に込められている背景とメッセージです。

これが写真の中に、含まれているものと、そうでものでは、写真自体の意味が変わってきます。
どちらがいい、悪いということではありません。
どちらも大切な一枚の写真です。

背景とメッセージ、頭の隅に入れておくと、
子どもの写真を撮る場合も、今までと視点が変わってくるかもしれません。

たかが子ども写真、されど子ども写真です。
たった一枚の子どもの写真が、社会を変える可能性を秘めています。

写真集「しまなみライフ」、写真展「しまなみライフ」の中では、
子ども越しに見た今の社会に向けて、私のメッセージを込めています。

何か少しでも感じていただけるものがあれば幸せです。

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しまなみライフを読んで(見て)号泣してしまった具体的な理由が、今はっきりしました。
2012.01.27(23:31) / URL / 独人 / [ Edit ]



こちらに来るといつも考えさせられます。
とても有意義なひと時です。
キャパの写真は数枚見たことがありますが、
写真が訴える強さを感じた記憶があります。
その訴えが平和なのでしょう。
そして、先日、NHKで木村伊兵衛の写真を見ましたが、
当時のパリの日常をサッと撮ってしまうスナップショットの
素晴らしさに感動しました。
私は・・・というと、そんな達人たちの域には到底及ぶことはありませんが、
息子たちの成長の過程をできうる限り撮っておきたい、
ただそれだけを考えて撮っているのかもしれません。
写真は奥が深い。まだまだですね。
2012.01.28(04:36) / URL / グリンデル / [ Edit ]



独人さん、ありがとうございます。
もし独人さんの心に残るような写真集であったとしたら、私も幸せです。
自分の置かれている立場で、少しでも皆様のお役に立てればと思っています。
2012.01.28(10:11) / URL / 麦わら / [ Edit ]



グリンデル さん、ありがとうございます。
子どもの成長を撮る、一番大切なことだと思います。
私も子どもに写真の面白さを教わりました。
子どもの成長に負けないよう、私も成長していきたいと思います。
2012.01.28(10:13) / URL / 麦わら / [ Edit ]



麦わらさんは本当に写真が好きで好きでたまらないんですね。
僕もかなり好きな人間だと思いますが、探求していくのが楽しくてたまらない、そんな心が読書暦から伝わってきます。
そして、僕も麦わらさんのおかげで、ますます写真という海の航海を楽しむようになってきました。
ありがとうございます。
2012.01.28(21:08) / URL / パパカメラ / [ Edit ]


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2012.01.28(21:15) / / / [ Edit ]



パパカメラさん、ありがとうございます。
写真と子ども、どちらも20代の頃は全く縁がなく、まさか私がこうなるとは、
思ってもみませんでした。
「母さんのコロッケ」の中にあるように、子どもに、たくさんのことを気づかせてもらっています。
2012.01.30(06:23) / URL / 麦わら / [ Edit ]


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