しまなみライフ
写真集「島いぬ」「しまなみライフ」発売中です。SHIMANAMILIFE


プロフィール


麦わら



最近の記事




最近のコメント




月別アーカイブ




カテゴリー




ブログ内検索




RSSフィード




リンク



このブログをリンクに追加する

2012.05.17  愛猫ココナッツ 


三日ほど前、娘から電話がかかってきた。
「側溝に落ちとった猫を拾ってきたんじゃけど、飼うてもええ?」
顔は見えないが、目がキラキラしているのがわかる。
私は「自分で世話できるならええぞ」
ということで、生後二週間程度の猫を飼うことになった。



目は見えるようだが、ミルクはまだ自分では飲めない。
家族みんなで世話をしている。
妻は夜中も起きて、ミルクを飲ませおしっこをさせている。
アロも不思議な生き物がきたと戸惑っているが、なめたり少しお腹を貸してあげたりして
徐々になれているようだ。

次の日、子どもたちとの電話で、名前はココナッツにしたとうれしそうに話してくれた。
もう、たまらなくかわいいというのが声でわかる。
写真もメールで送ってくれた。
子どもたちの笑顔がこちらにも伝わってくるので、私もうれしい気分になる。
そして私も猫に会うのをちょっと楽しみにしている。

そして今朝、着信1件、メール1件、見てみると妻からだった。
時刻は、1:48になっていた。
メールには「ココナッツが死んだ」と書かれていた。

朝、家に電話した。
妻が出た。泣いている。
娘に代わってもらった。
泣いていて、しゃべろうとしているが言葉にならない。
後ろで息子が泣いている声も聞こえる。
私は「みんな、よう頑張ったのー」
とだけ言って電話を切った。

本当にみんなよくがんばった。
マグカップに入るほどの小さなココナッツ。
小さな命を精一杯生きた。
5年生の娘、2年生の息子、5歳の息子も、固くなったココナッツをしっかり見届けた。
妻も相当ショックを受けているようだ。
家に来てたった三日間の命だったが、家族みんなに大切なことを教えてくれた。

人間も動物も、生まれてきて死んでいく。
この当たり前で最も大切なことをしっかり学んだと思う。
頭ではわかっている、でも理解しがたいことを、ココナッツは自分の体を使って教えてくれた。
ココナッツは私たち家族にその大切なことを教えるために生まれ、側溝に落ち、母親と離れ、
子どもたちと出会ったのかもしれない。

生まれてくるのも奇跡だが、出会うのも奇跡、育っていくのも奇跡である。
我々は奇跡の中の奇跡を生きている。
そのことをしっかり胸に刻んでおきたい。

子どもたちも今は辛いだろうが、それぞれ何かを感じ、学びとったに違いない。
ココナッツは体は死んでしまったが、私たち家族の心の中で生き続けるだろう。
素晴らしい三日間をありがとう。
スポンサーサイト


No.745 / 日常 / Comment*2 / TB*0 // PageTop▲

← 希望 / Home / 輝き →

Comment Post


Name:
Submit:
Mail:
URL:

Pass:
Secret:管理者にだけ表示を許可する


悲しい出来事で皆様の心中を察すると心が痛みます。我が子も同じような経験をしたことがあり、その時に、このような経験をしながら、思いやりや慈しみ、周りのもの全てに感謝する心を育んでいくんだろうなと思いました。皆様の優しさに溢れたお話をありがとうございます。どうか一日でも早く、皆様の心が満開笑顔になりますように。
2012.05.18(23:59) / URL / 鞆の浦太郎 / [ Edit ]



鞆の浦太郎さん、ありがとうございます。
いい経験をさせてもらいました。
子どもたちも何か感じ、そして一つまた成長したと思います。
小さな小さなココナッツに感謝です。
2012.05.19(09:02) / URL / 麦わら / [ Edit ]


Trackback

TB*URL  
 Home